絶景に浮かぶ工場!世界に誇る猿払産ホタテの製品づくり

どこまでも続くオホーツク海と、見渡す限りの豊かな自然。
聞こえてくるのは波の音とカモメや鳥の鳴き声、そして国道を走るバイクの音。
 
海と山に囲まれた、猿払村の北の入り口にポツンと佇む一軒の工場。
 
今回お邪魔するのは、ホタテ貝柱を製造する「丸本本間食品株式会社」です。

ホタテの貝殻が敷き詰められた、真っ白な駐車場の先には、青い海。
 
小鳥のさえずりや川のせせらぎをBGMに、こちらで働いている村瀬さんに、猿払村での生き方を伺いました。


 
村瀬さんは、JAなどにお勤めの後、知り合いから加工場での仕事はどうかと勧められ、ここ丸本本間食品株式会社に入社されました。

加工場で働くのは初めてだったので、最初のうちは「みんなの足を引っ張ってしまったらどうしよう…。みんなと仲良くやっていけるかな…。」と不安な気持ちもありましたが、先輩達に優しく教えて貰える環境が整っていたので、ここまで続けてこれたと、自信に満ち溢れた表情で語ってくれました。

ベテラン社員となった今は、外国人実習生とのコミュニケーションで苦労されているそう。
それでも持ち前の明るさで積極的に話しかけることを意識していて、休憩時間には翻訳アプリを使って、飼っている動物の写真を見せてもらったり、母国や北海道のグルメの話をして盛り上がっているそうです。

そんな村瀬さんの趣味は、釣りをすること。
秋鮭が釣れる時期には、工場のすぐ近くの川まで歩いていき、今すぐにでも釣りがしたい衝動を抑えながら仕事をしているそうです。

「昔から海が好きだからこそ、自分に向いた仕事なんだと思います。」と話してくれました。

村瀬さんは、地方に観光に出かけることも好きで、猿払産のホタテや貝柱を見かける機会があるとすごくうれしくなり、観光客が「猿払産だ!」と反応しているのを見て、ホタテの加工の仕事に従事していることが誇りだと思えるそうです。

「猿払産のホタテを知名度上げて、もっともっとすばらしい製品づくりが出来ればいいかなと思っています。」とホタテへの思いを語ってくれました。

インタビューの後は工場を見学させていただけるとのことで、早速工場へ…

中に一歩踏み入れると、ホタテを蒸す蒸気と美味しそうな香りが漂っています。

汗ばむ陽気の中、たくさんの方が大量のホタテを一つ一つ大切に、手作業で処理していました。

工場内は機械音が大きいため、耳栓やイヤーマフをつけて、次々と流れてくるホタテと向き合い、黙々と作業をされています。
単調な作業を繰り返し行うことが好きな方にはぴったりな仕事だと感じました。

見学している中で一番驚いたのが、みなさんの作業ペースがとても早いこと!
次から次へと綺麗にかつとてつもないスピードでホタテが処理されていきます。
この日は56トンのホタテが大型トラックで届けられ、1日で25トンのホタテが処理されています。
実際商品になって出荷されるまでは、1ヶ月半もかかるそうです。

作業されている方を見ると、村瀬さんだけでなく、海外から来ている実習生の方たちも、全ての働く人がイキイキした表情でとても楽しそうに仕事をしています。

一体、ここの会社の社長はどんな人物なのか…
気になったので、直接話を伺ってみました。

丸本本間食品株式会社
代表取締役 本間 研二さん。

第一声から真面目な顔をして何を言い出すかと思えば、
「固っ苦しい話をしてもおもしろくないだろ…」

どんな話を聞かせてくれるのか、ワクワクしながら、まずは本間食品ではどのような人材を求めているのか質問してみました。

「向上心を持って仕事に取り組み、失敗を恐れず何事にも前向きにチャレンジしていける方」
これに限る!それしかない!と力強い答えが返ってきました。

失敗を恐れていては何もできない。失敗することは悪くない。まずは挑戦することが大事。
まるで本間社長の生き様を物語っているようでした。


 
コーヒーをおいしそうに飲みながら、
「先代が作ってくれた会社を続けられるように…先代に負けないような仕事をしていきたい。」
よりよいホタテの環境・市場を作っていきたいと、熱い思いを語ってくれました。
 
「本当は継ぐつもりはなかったんだけど、片足つっこんじゃったら抜けられなくなって、7〜8年経ってやっとおもしろい仕事だと思えるようになったんだよね。」と社長就任までの裏話も赤裸々に話してくれました。

「貝柱業界の中で頂点に立ちたい。最終的には引っ張っていきたい。それが夢かな。」と、目をキラキラさせて語る本間社長。
今後、後継者不足による事業承継などの課題はありますが、信念だけは通したいという熱い思いで、夢に向かって突き進んでいただきたいです。

従業員がいかに働きやすい環境にするか常に気を配り、一人一人が伸び伸びと楽しんで仕事をして欲しいという、従業員に対する思いやりの気持ちがひしひしと伝わってきました。
 
そして手元のタバコに火をつけ、「タバコを吸える場所もしっかり作ってあるので、愛煙家はぜひ来てください!」と、ユーモアな一面も見せてくれました。


 
面接の際は、本間社長が緊張しない雰囲気作りを心がけてくださるので、安心してご応募ください。
また、遠方の方にはリモートでの面接も対応しておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。

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